この世界って、何回目?

そういや、最近ハルヒについて書いてなかったな。んじゃ、今日は書こうか。

コンピュータ研のリベンジと、文化祭のツークッションを置いて、ようやく物語のさわりへと突入。

余談だが、『さわり』という言葉は、物語の最初の部分という意味ではなく、一番の山場、見せ場という意味合いを持つ。言葉の誤用に御用心。

前半は、ハルヒの心の機微にふれる。なぜ、あれほどまでに破天荒に振舞うのかが明らかになる。

世界から見れば、何て自分は普通で取るに足らない存在なのだと気付いたハルヒは、待っているだけじゃ何も変わらない。面白さはやって来ないと考え、自分から積極的に“変わったこと”をするようになった。だが、依然として状況は変化せず、空回りしている自分に溜息をつく。

後半は、最近めっきり出番のなかった古泉が登場。
ようやく、閉鎖空間と彼の持つ“超能力”の実態が明らかに。

こういう、哲学的かつSFな話は大好きだな。
世界は、3年前にハルヒにより分岐する。正規ルートと、ハルヒルートとの2つが、パラレルワールドとして発生したと考えても良いだろう。

周囲の環境に絶対的な影響を及ぼすハルヒは、自分が強いストレスを感じれば世界を再び作り直す事も出来る(本人は能力を自覚してない)そして“終わった”事は誰にも知覚できない。

誰もが気が付かないループを、幾度となく繰り返しているのかもしれない。私達の世界にだって同じことが言える。それを知覚できない以上は、そうでない事を否定できないのだ。

閉鎖空間は、ハルヒの精神状態とリンクしている。強いストレスを感じた時に発生し、メタファーレベルの鬱積が巨人と化し、仮想の街を破壊する。

ハルヒの理性の反映として、古泉達は超能力を得た。巨人を倒し、閉鎖空間を消す能力。破壊を止められければ世界は消滅する。

マジ面白い。神作と言っても過言ではない。考えさせる内容を孕んだエンターテイメントってのが、私のドツボだかんね。ギャグセンスも悪くない。

次回予告の元ネタは、永久に不滅です(長嶋茂雄)普通の女の子に戻ります(キャンディーズ)だけは分かった。

あー、いよいよ最終回なのか。

終わって欲しくねぇー。