幕を降ろせ、悲劇は終わった

シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』 を読了。

シェイクスピアを読むのも初めてだし、長編の戯曲を読むのも初めて。あまりにも有名な「ブルータス、お前もか」を読みたいが為にチョイス。

戯曲ってのは、舞台劇を前提に書かれた小説のことで、ほぼ台本を読んでいる感覚に近い。当然セリフがメインで進行していく訳で、物語のつくりとしては読みやすい。

争いは争いを生むが、それを避けて文明の進歩はあり得ないってことだよなぁ。平和になった国の下には、血の海に万骨が沈んでいる。

だからこそ、個人の仇討ちは禁止されている。痛みの連鎖を繰り返さないように。大義名分の為に人が死ぬのは、国家絡みの時だけでたくさんだ。

しかし演劇とはいえ、市民の扇動され易さ加減にはちょっと笑ったなw

シェイクスピアは文学者として世界でも指折りな訳だが、確かにかなり書ける男だと思う。これからの、読書レパートリーに入ることになりそう。