生きて居ようと思ったから

太宰治の『もの思う葦』を読了。

当ブログ発足時のタイトルはこれからとったのにも関わらず、未読だった。

書簡集に近いのかな。散文エッセイとでも言おうか。通常の小説における文章とは、また違う太宰を味わえた。

こういう喩えが適切かはさておき、全体的に2ちゃんっぽい。

退廃思想、死生観、ニヒリズムなユーモア、根底にある自分への確かなる自信、時折みせる言い得て妙な名言、批判に対する強烈な反発・・・etc

特に、ラスト近辺の志賀直哉に対する、自分の作品にケチをつけをられた時の文章は凄まじいものがあったな。貴様如きに何が解る?みたいな。

やっぱ好きだなー太宰は。

私も、あなたが死んだ歳までは生きてみようと思う。