命と思い出は同じ重さを持っている

市川拓司の『世界中が雨だったら』を読了。

最初は他のを読んでたんだが、何となく目に付いたのでパラパラ読み直していたら「やっぱ良いなこれ・・・」と思って本格的に再読。

市川拓司は、小説を書く際にかなり影響を受けてる。題名を絶妙のタイミングで使ってくる手法が素晴らしくて、自分の書いた奴も題名が必ず作中の何処かで顔を出す感じになってる。

逃げることだってできた。でも、世界中が雨だったら?「世界の外に逃げればいいんです」

最終的に人を救うのは「発想の転換」に他ならない。押して駄目なら引いてみろ、引いて駄目なら待ってみろ、待って駄目なら他を当たれ。

方法は一つでは無い。考え方も一つでは無い。

どんな時でも一番大事なのは「生き残ること」だ。

今現在、誰かが差し伸べている手に気付けないのなら、遠回りしても良い。時間がかかっても良い。

だから、死ぬな。