独りで開けて入れ

夏目漱石の『門』を読了。

三部作の最終部。物語としての繋がりはないが、三四郎(学生時代の恋)→それから(結婚前)→門(結婚後)という流れになってる。

通底しているのは、自分の弱さ。逃げ切れない現在を作り出した、過去に対する葛藤。

目の前の門を自分で開こうとしない限り、いつまでも過去(悩み)に縛られたまま・・・という感じかね。誰かが助けてくれるのを待っているだけでは、何も変わらないと。

進もう。立ちはだかる障壁に見えるものは、開くことのできる扉なのだから。