鏡の中の男は、今日もそこに居て

鏡を見る度に、よく今まで生きてこられたなと思う。

過去なんて有って無いようなもんだが、でもその過ぎ去った日々のすべては顔に出るんだな、と。人生そのものを物語っている。

この先、後何年生きられるのか知らんけど、大丈夫か?

自分自身というものは、あまりにも近い場所に居過ぎて、却って変化に気付き難い。だから手遅れになったりもする。

客観的になんて見られやしない。だから他人が必要なんだ。自分を見てくれる人が。

私もそうやって誰かにとっての物を言う鏡にならなければ、存在している意味がない。