それでも多分、君が笑えば僕も笑う

喜怒哀楽を、しっかりと持ってる人間。私達は粘土細工じゃない。

操り人形でも、おもちゃでもない。

確かにこの世界に立って物を考えることの出来る、人間だ。

それぞれに独立した思考観念を持つことを許されている。

私とあなたは違うのだ。同じものは無い。

それはある意味、計り知れない恐怖のようでもある。自分と同じものが、この世界に存在しないという事実。

自分と同じで無いものが解り合えるのか?

思考観念の究極的な合致は、ありえない。

あなたが何を考え感じているのかは、私には解らない。想像することは出来ても。

でもね、両手を繋ぐと輪になるの。

それがこの世界に存在している、確かな希望なのだと信じたい。