全てがスムーズに、問題なく進んでいても・・・。
ちょっとした、誰かにとっては気にも留めない、些細なことで。
死にたくなる、逃げたくなる、消えたくなる。
抱えるハンデを数え出すと、両手じゃ足りずに両足でも数えなきゃ成らない現実。
本当に突発的な理由で、この世界から零れ落ちてしまうかも知れない。
罪深き十字架を背負う、憐憫の人よ。
私はもう、10年以上絶望し続けているんだ。
誰かのせいで、誰かのせいで、誰かのせいで――――
私のせいで、私のせいで、私のせいで――――
意識が途切れない。
悲しみと苦しみが両手を繋いで輪を作り、私を囲っている。
もういいから、全部いいから。
私を千々と砕き、海へと還すがよい。