太陽を目指し続ける、向日葵のように

先日の飲み会で、私は某巨神兵の言動に対し、地味に苛立っていた。

恋愛に、ビジネスライクな思想を持ち込みやがって。

奴の自分がレベルアップする為なら、相手を乗り換えてもいいって考えに。

けれど――――

私が最近ずーっと悩んでいた事柄に、すーっと答えを出せたのは、奴のお陰でもある。

どちらを選ぶ方が、自分をより成長させられるか?という風に考えてみると、すぐさま一点の曇りも無い解答に辿り着いた。

恋愛に楽さだけを求めると、堕落する。

気楽、気を使わない、自然体ってのは、それはそれで悪くは無いけど。

それはそのまま、友人関係に当て嵌まる。

行く所も適当でいいよね、服も適当でいいよねって、次第に手を抜いていくのは明白。

私は月さんとのデートにあたり、今まで一度も行った事の無い場所に遊びに行ったし、一度も買った事の無い種類の服も買った。

付き合って貰える様に頑張る!!好かれる為に頑張る!!という行為を繰り返していくと、“今までの自分”という、凝り固まった自分をぶっ壊す事に繋がる。

「今の自分から何も変わらなくても、一緒に居て貰える」という安心感は、これ以上無い幸福にも思えるけれど、それは詰まり「私という人間は、これ以上成長する気はありません」っていう事だからね。

私が学校に行くって言い出したのも、向こうのレベルが高いから。

釣り合う関係を目指すには、私も相応の職に就かねば成らん。

自分のレベルを今の状態から1%も落とす訳にはいかないし、それにはこの先もずっと頑張り続ける必要性がある。

結構前に、「お前には、整体師になるっていう夢があるだろ」って言われて。

その時の私としては「それを言い出したのはだいぶ前の話だし、もう自分でも忘れてたぐらいだし、学校嫌いだし、狭っ苦しいコミュニティが嫌いだし、というか・・・そもそも、人間が大っ嫌いだし!!」って思って、すぐ脳内から切り捨てていた。

ああそう言えば、整体師という選択肢もあるなって、最近ふっと思い出した。

何もかも途上で、あの子との関係も未だ微妙ではあるけれど。

進めてみたいと思う。

あの子との関係を進める事は、取りも直さず私の人生を進行させる。