封栓我無

色々マジになって考えてると、神経がブッチ切れそうに成る世の中だよ。

自分を取り巻く、狭い世界で考えても。

日本という、国家単位で考えても。

最大級の、地球規模で考えても。

私という存在は、何処へ行っても、何処かに属さねば生きては行けぬでな。

単独で生き長らえる事は、不可能。

この宇宙には属さない!!無所属!!って・・・そりゃ、死んだ時だけ。

怒りを封じ、悲しみに栓をし、我は無き如く生きる。

封栓我無(フーセンガム)という思想。

狂ってる世界を生き抜く為に、私が捻り出した考え方。

どうしようもない、絶望の淵に立たされた時――――

この世界に自分が存在していないかのように、無を演じて遣り過ごす。

感情は邪魔だ。

入用な時にだけ、必要な感情を引き出せばいい。

いつ、如何なる時も、寸分さえブレない精神状態を作り上げる事が出来れば。

生きていく事は、造作も無い。