仕事が出来るとか、常識があるとか、そういう事じゃなくて。
あいつらに在って、私に無いもの。
それは、仕事を楽しむ能力だ。
私は楽しんで遊び尽くす事を、人生最大の主題であると掲げている割には、仕事は全く別物と切り捨てている。
仕事は仕事だって考えは、実に卑怯だね。
仕事だから何をやっても言っても、許されるとか。
逃げ以外の、何物でも無い。
ふざけやがって、迷惑かけやがって・・・いつも、思って来たけど。
本当にピンチの時に、助けてくれたのは誰だ?
やれって言われたからじゃない、あくまでも自発的に。
それは、仕事その物が好きっていうより、店が好き、一緒に働いている人達が好きっていうのが、大きいだろう。
仕事に限った話じゃない。
自分が属すコミュニティ、そして、そこに居る人達を好きだと思えれば、全てが円滑に廻り出す。
私は本当に、敵ばっかり作ってるからね。
実際、向こうが私をどう思ってるかは、解らんのに。
敵だと思うと苦しいぞ、味方だと思うと楽だぞ。
私が乗り越えるべき壁と成り、私を抜くまでの守るべき盾と成るのが、私の役割だと思っていたけど。
もはや私は、悪い見本でしか無い。
自分の考えだけで凝り固まった私より、柔軟なお前らの方が遥かに強い。
旧時代の老兵に、もう居場所は無いよ。
この世界にさえ、居場所が在るのかどうか・・・。
向上心の塊だった自分は、何処へ行った?
まだまだ、成長して、伸び続けるんじゃなかったのか?
立ち向かう前に、言い訳の数を数え出す癖が付いてしまった。
謙虚になった?
諦めを謙虚という言葉に、すり替えているだけだろ。
さぁ、どうする?
一度しか無い人生、これ以上は立ち止まれないぞ。