本質

まぁ、確かに。

今まで私の事を好きだと言ってくれた人は、何人か居たが。

私の本質を、心底から理解した上での気持ちじゃない訳で。

好かれる自分を、道化で演じる事は容易い。

だが、それでは何の意味も無いと思っている。

本質は最も美しく、それ故に最も醜い。

剥き出しの本質を晒したまま生きるのは、面倒でしかない。

だから普段は蓋をして、覆い隠しておく。

けれど、自分を偽って生きるのは、本当に窮屈で我慢ならない。

心が呼吸困難に成って、感情が正常に機能しなく成る。

結局は、どうしようもない。

偽って、窮屈に生きるか。

晒して、困難に生きるか。

どう生きようとしたって、人生は思うようには進行しない。

物事を理解すればする程、素直には動けなく成っていく。

大人とは唯、詰まらなく成り果てた子供の帰結なのか。

童女のように笑うあなたに、生きる事の意味を全て委ねたい。