先行き、不透明

2011年は、訳の解らん内に終わり。

2012年が、訳の解らんまま始まった。

最近、色々と記憶が飛んでいる。

10年前の自分と現在の自分が、連続した時間の延長線上に在るとは思えない。

この世界が3秒前に作られたとしても、何ら差し支えない。

記憶という曖昧の集積を抱えて、人は生きる。

バガボンドを、読み返していたら。

“今日のお前は、今日つくるんだよ”という、台詞が在って。

ああ、確かにそう思えたら・・・どんなに素敵だろうって、感じたよ。

昨日の自分は、もう居ない。

明日の自分は、まだ居ない。

全ては、今この時をどう生きるのか、という事でしか無くて――――

この先がどう成るかは、誰にも解らない。

人生はマッチ一本の灯りだけで、真っ暗闇を進んで行くようなもの。

けれど、眼の前しか照らしてくれないなら、眼の前の事だけに集中できる。

一歩、また一歩と。

遅々としながら、けれども確実に。

歩を進めていければ、それでいい。