嘘を吐きたくないが故に、嘘を吐いている

今までどれ程、自分に対して嘘を纏っていたか。

身を守る方便として、見境なく濫用して来た。

もうこれ以上は、傷付きたくないという一念で。

他人に対して嘘を吐かなくても、自分に対しての嘘でも苦しくなる。

正直になれよ、素直になれよ。

仕舞にゃ、息もできない程に苦しくなるぞ。

怯えたって、怖がったって、状況は何一つ改善しないんだ。

信じてやれ、信じてやれ。

世界も、他人も、自分も、もっともっと信じてやれ。

私はようやく、解決への糸口を掴んだ。

眼に映るものに、惑わされると思うなら。

いっそ眼を閉じればいい。

自分を脅かす存在など、初めから無かったんだ。