色を抜いて、もう一度

記憶には、色々な感情が付着しすぎている。

いい感情はともかく、嫌な感情の保持は物事をややこしくするだけだ。

記憶を呼び起こして感情を取り除いてみると、純粋な経験だけが残る。

ニュートラルな状態にすれば、無駄な色が抜けて必要な情報だけが見えてくる。

そこに浮かび上がって来たものを冷静に見つめて、再評価し直す。

自分がどうやって、今まで生きて来たのか。

どれだけのことを、潜り抜けて来たのか。

そう考えてみると、何も無い訳じゃないことが解る。

別にそれは、他人に解って貰えなくてもいい。

自分のことは、自分が一番よく解っていればいい。

定期的に振り返って、経験を見つめ直す時間が必要なのかも知れない。