時間軸を取っ払って、全てを独立した存在であると考えれば。
パラパラ漫画のように連続して見えても、実際には何の繋がりもない。
遥かな過去は元より、今という瞬間さえ捉え切れるものではないのだ。
今を認識しようとする傍から、今が過ぎ去っていく。
過去というのは文字通り、在って無いようなもんなんだね。
過ぎ去ったものを知覚する術など持たない。
だから別に、いつかの苛立ちはもう結構。
感覚・感情が尾を引いているだけ。
それさえ、本当は曖昧なものだ。
感覚・感情ないしは記憶というものが、自分が自分で在ると思い込む為のツール。
繰り返される、アイデンティティのアップデート。
私が私で在ることを強固にせんが為、纏わり付いているだけ。
自分とは〜で〜を持ち〜を許せず〜が嫌い。
そんなもん、どうでもいいっての。
前後の事柄を意味のある脈絡として繋げる為の、方便でしかない。
移り変わる今、常に私は最新で在り続ける。
過去とも違う。
未来とも違う。
一切と関係なく、いつでも今は白紙。
あらゆる可能性を内包した、始まりのページ。
