私は何なんだ

保健所で、一通りのことは終わった。

一通りのことが終わって私に与えられた評価は、薬を飲むほどではない。

薬を飲むほどではないとは、公的な私の評価は「病人ではない」ということだ。

それじゃ、私は何なんだ。

この絶望を、一体何が癒してくれる?

なまじ重病人よりも色んなことが出来てしまうせいで、健常者と同じ扱いになる。

ボクシングでいうなら、私だけずっと左手だけで戦っていたようなものなのに、今後もずっと死ぬまで片手だけでやれってか?

血反吐を撒き散らしながらも左手だけで戦えたのは、私の常軌を逸した肉体と精神が可能にしていただけで、普通ならもう死んでなきゃおかしいんだよ。

まぁ、いいや。

何の意味もない遊びが、もう少し続くだけだ。