本当にね、感情ってのは邪魔ですね。
“人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し”の大半は、感情だよ、お前だよ。
貴様がお荷物なんだっての、解ってんのか。
いっそ機械にでもなれるなら、楽に生きていけるだろうに。
全てを合理化し論理化し、感情や感性の入り込む余地を塞いでしまえるならね。
まぁ、無理を言っても仕方ない。現実は、どこまでも現実的だ。
人間とは感情で、感情とは人間で、切り離して生きてはいかれない。
やがて干涸びるまで、その感情を使い切るしかない。
もう一滴残らず使い切って・・・というか、その時は死ぬ時か。
そしてまた感情とはエゴであり、エゴとは感情である。
深くまで沈澱した滓のようなものだ。決して取り除けない。
どう向き合って、どう折り合いを付けるか。
我がことながら、難儀々々。