他人の言動は、よく同じように映る。
「また、同じことを言ってら」、「また、同じことをやってら」など、こちらの抱く感想も全く同じで、不利益なイタチゴッコを続けている気分になる。
けれども、自分を客観視し切れていないだけで、本当は自分も同じことを言っているんだろうし、同じことをやっているんだろう。
というか、そういう風に映ってしまう。
内面のダイナミズムは、外面からは推し量れないから。
内面が大嵐でも、外面が穏やかなら「相変わらず、能天気な奴だ」と思われるのが関の山だろうし、そう感じてしまう方にも悪気はない。
同じことを繰り返す――それは本当にそうなんだろうか。
少しでも違う可能性を考えられる人間でいたいと思う。無理を承知で。