時事放言

書こうかどうか迷ったけど、やっぱり書くか。

イスラム国を名乗る過激派組織に拘束された、某二名について。

率直な私の感想としては、「余計なことをしてくれたな」である。

自業自得とまでは言わないが、自己責任なのは間違いないし、その責任を自分自身の裁量で取り切れないのは解りきった話である。

これが国の命によって危険地域に派遣されたのであれば、話は別だ。

だが、一般の民間人が危険地域にわざわざ赴くのは何故なのか。

もしものことがあった時に、自分ではどうしようもないと解っていながら。

大義も正義もへったくれもあるか、とにかく余計なことはするな。

何かと言うと、世界の実情を伝えるためだの、世界平和のためだのと、大義を掲げて危険地域に赴く人間たちがいる。

だが、ちょっと待って欲しい。

自分の母国である、日本の異常性にまず気付いてくれ。

年間で自殺者が3万人もいる。どう考えてもおかしい。

これはもう、見えない敵と戦う内戦と同じだ。

ブラック企業の過剰な労働、膨大な非正規労働者、格差と貧困、虐待やネグレクト、学校だけではなく会社にまで蔓延するイジメ、こういった異常な社会環境の中で病んでいく人たち。

上記に挙げただけでも、これだけ多くの問題があるし、それすら氷山の一角に過ぎない。この国を覆っている闇は、底知れず強大だ。

物事には順序がある。

まずは、自分自身のこと、それから家族のこと、そして親戚や友人・知人、やがては地域、日本全国とやれることを増やしていくのが筋だろう。

世界に目を向けるなという訳じゃない。

この国の中で出来ることが、まだまだ沢山あるだろうと言っているんだ。