文章の話3

魅力的な文章とは何か。

まず、圧倒的に読みやすい。ひらがな、カタカナ、漢字のバランスがいい。改行が的確。句読点のタイミングが心地よく最適。

語彙が豊富だが、こんな言葉知ってるぜ自慢という感じがせず、あくまで自然に、スマートに多種多様な言葉を用いている。

横文字を濫用せず、日本語の美しさを知っている。その上で、必要と思われる箇所には横文字を使用している。

ベースはとにかく論理的だが、随所に感情的な情熱を感じる。

起承転結の運びが素晴らしい。つかみの起、飽きさせない承、アッと言わせる転、美しい結、それぞれが必然性をもって配されている。

ユーモアのセンスがあり、ウィットに富んでいる。人が持つ感情の中で、笑いを引き出すことが最も難しいので、それを文章のみで表現できる人は、類稀なる才能がある。

独自の世界観、視点、思想を持っている。日常的な常識、概念、当たり前をぶち壊し、より遠くまで連れて行ってくれるような気分にさせてくれる。

とにかく品がある。筆者の人間性というのは、どうしても文章に反映されるもので、あまりに品がない文章は読むに耐えない。

私が小説、ブログなどを問わず、文章を評価する上でのポイントは、上記のようなものとなる。

全ての項目を満たしているものは殆どないが、あくまで私の個人的な好みである。