美しいものを見ると死にたくなる

簡単に人を切り捨てる奴は、恵まれた人生を楽して生きてきたんだろうな。

素晴らしい家族や仲間がいるから、簡単にあいつイラネ!が出来てしまう。

自分で運がいい自覚があるならまだマシだが、これが全くの無自覚だと救えない。

まぁ、何もかも失ったことのない人間なんて、所詮は知れたもんだけどな。

絶望して失望して、生きる望みの全てを失ってなお生きようとする人間とは、レベルが違いすぎますわ。文字通り、話にならん。

何もかも満たされている人間が、スムーズに生きていけるのは当然の話。

何もかも失った人間が生きていくのは、想像を絶する苦労の連続。

血反吐を吐きながら、噛み締める奥歯を砕きながら、泥水を飲んで生きるのです。

頼るものもなく、縋り付くものもなく、ただ自分のみを杖として歩く。

荒野で見上げる夜空が美しければ美しいほど、人間の醜さに絶望するのだ。