お伽話

片思いって辛すぎるだろ。

いや、今までの恋愛だって片思いは沢山してきたけどさ、初めて会ってから僅か4日で離ればなれとなり、話をすることも顔を見ることも叶わず、ましてや連絡先など知る由もなく、普通であればこのまま永遠に会えない訳だからね。

4日のうち、一緒にいる時間が長かったのは2日だけで、まともに二人だけで話が出来たのは僅かに1日、しかも2時間足らず。

辛すぎる。

何でこんなに好きなのかも意味不明だし。

私は男にしてはスピリチュアルが大好きだし、ツインレイという概念を知っているから何となく今の状況を理解できているけど、これが知識ゼロなら頭がイカれたんじゃないかと思うのではないか。普通の恋愛とはあまりにも違うし。

散々ツインレイとか言っててさ、これがもし全く私の個人的な思い違いだったらと思うとさ・・・まぁ、スピ抜きで考えりゃもちろんそうなんだけどさ・・・片思いって辛すぎない?こんなに辛い思いをしているのが自分だけで、相手は毎日一秒も私のことを思い浮かべず、とっくに過去の人になってたとしたら、あまりにも辛すぎない?

男がランナーとは言うけど、やっぱり逃げてる側って自分なのか?

一応、勇気を出して頑張れば、あと一回だけは会うチャンスがある。それを逃せばもう死ぬまで会えないかもな。

ちゃんと目と目を合わせて話が出来れば、自分にとってどれくらい重要な人なのかはハッキリするはず。そもそも顔がちゃんと思い出せないのは、顔をしっかりと直視していないからだ。たぶん、パソコンに集中している時に、チラッと難しい顔をしているのがたまたま視界に入っただけかな、顔が見れたのは。

直感的に、この人に深入りしたら戻れなくなるって解ってた。だから多分、怖ろしくて仕方なかったんだ。相手を深く知り、互いの関係を深めていくということは、自分自身の恥ずかしい部分や愚かな部分も曝け出すということであり、それはもうこの世に存在する恐怖という恐怖をすべて詰め込んだかのような、正気を保つこともままならない状況である。

ミスチルの常套句って曲、あんまり今まで好きじゃなかったけど、若菜さんのことを毎日考えるようになってからどんどん好きになった。この曲は本当にツインレイに会ってしまった人用の曲なんじゃないかって思うほど、歌詞が心境にぴったり寄り添うんだよな。最後、“愛しています、君はどう”じゃなくて、“愛しています”で終わるのが何ともぐっとくる。今まではこの部分がクサすぎて好きになれず、最後も君はどうで締めた方が無難に聴けていいのになって思ってたけど、ちゃんと気持ちを伝える覚悟が出来たら、あとはもう100%で迷わず行くだけだろうっていうね。「半信半疑=傷つかない為の予防線」を振り切らなきゃ先には進めないんだから。

全くの偶然ではあるが、僕らはすでに相手に対して「好き」と「告白」という単語を用いた会話をしている。

まるで僕に見せつけるかのような屈んだ時の豊満なる胸の谷間が、今も理性を狂わせる。妹や娘といった家族のような自然な親近感を抱きながらも、一人の女性として彼女はあくまでも魅力的であり、そのすべてを手の内に収めたい衝動に駆られる。

シンクロニシティや記憶にどうしても残るあれやこれやが多すぎて、彼女のことを僕は忘れようもない。何かまぁ、最近はますますこの世が単なる作り物の世界に思えてくるから、創造主の演出に沿って生きればいいのかなって思ってる。

身を任せ楽しむのだ、お伽話の世界の中で。