失楽園

馴れ合いは面白いし楽しいんだけど、段々と窮屈に感じるようになっていく。面白い楽しい、でも苦痛。人に好かれるということは、八方美人にならなきゃいけない。四方八方に愛想をふりまくのはとても疲れる。そんなことばかりを続けていくと、やがて精神が磨り減っていく。俺は馴れ合いより破滅を取った。もう無理だと思った。この関係性を続けていくのは。だから自分でぶっ潰した。悪いことをしたと思ってる。でも俺は限界だった。これ以上どうにもならなかった。そうして楽園は幕を閉じた。いつの間にか失楽園になっていたんだね。切ない。俺のせいだけど俺のせいだけじゃない。俺に依存してくる連中もいたし。何かもう無理だった。「ごめん」と言うしかない。好きとか嫌いとかそういう話でもない。ボタンの掛け違いが、もう修復不可能なまでにちぐはぐになっていた。気持ちと裏腹な言葉ばかりを使うようになった。終わりなんだ。そう思いはじめたら終わりなんだ。さようなら。