元殺伐キッズの述懐

かつて、世の中は戦うべき存在だった。ぶち壊し、新しい価値観の世界をつくるべきだと考えていた。しかし、心身ともに粉々になった今となってはどーでもいい。俺自身がまず生きることが大事だ。今日の快楽と、明日の安寧が重要なのだ。それ以外のことはどーでもいいし、どーなってもいい。ゆるくやわく、生きていく。しなやかに、しなやかに。弾力性のある俺になる。そうやって生きぬいていく。

殺伐とした世界とはおさらばだ。やりたい人だけゲームを続ければいい。俺は降りる。

元殺伐キッズの俺としては、君が同じあやまちをくり返すことのないよう願うばかりだ。