自由な話12

運転免許証を取得したのがハタチになる年で、ハタチになったら絶対に働いて家に金を入れろとプレッシャーをかけられ、とある店舗で働き始める訳ですが、親父との大喧嘩もあり、情けない姿はみせられないので、がんばってしまったんですねぇ。人生で一番がんばりました。これが生き地獄かと思いました。そして精神も肉体もぶっ壊し店を辞める。代わりがいないので、本当は辞めることもだいぶ厳しかったのですが、たまたまヘルプできていた社員がいたので、そいつに後釜をやらせて辞めてやりました。地獄だったなぁ。本当に地獄だった。そのせいで10年以上まともに働いていません。というより働けなくなった。

親父との大喧嘩がなければ、違う未来もあったのかも知れません。

その店舗は私が10代の頃からよく行っていた店で、今は縁の切れている古い友人たちとの思い出の場所でもあったのです。

だから家から遠いその場所で働くことを選んだ。昔から知っている場所だから。

すべては運命……その店を知らなければ、その店で働くこともなかった……。

運命よ、次は私をどこへ連れていく……。