自由な話17

冷静に考えると、好きだったものがどうでもよくなるのって辛いよね。

今までいろんな人を好きになり、そしてどうでもよくなった。

今までいろんなものを好きになり、そしてどうでもよくなった。

最近じゃミスチルでさえどうでもよくなり始めている。

結局、好きってなんなのって話になる。

好きになるってどういうこと?っていう話になる。

すべてのものは使い捨てなんですか?

必要なときだけ抱きしめて、不要になったらポイなんですか。

なんかもう俺は、新しく何かを好きになれなくて……江藤愛さんとか、そういう日々の癒やしはいるけどさ。

ミスチルが大好きだった頃の気持ちに戻れない。

山ほどのCD、山ほどの小説、山ほどのマンガ、それらが俺を象徴していた。

それが今となっては処分の対象になっている。

あとはCDだけが処分されるのを待つばかり。

一体どうなってしまったんだ俺は。

いや、解るんだ。

結局、アンパンマン現象なんだ。

それは急にくる。あれ?違う?これじゃない!

それ自体は仕方ない。大人でも普通に起きるだろう。

まぁ、単に飽きるともいう。

でも俺の場合、一気にきたからな。

未だに何やってんだ正気かって思うこともある。

残してあるものも、もちろんありますよ。ドラえもんバガボンド村上春樹など。

いちばん大量に残っているのがCD。

これはつまり、音楽がいちばん好きだった。音楽にいちばん支えられてきたから。

手放せない。

PCにぜんぶ曲が入っているとしても。

いずれiPodに全曲入れるとしても。

苦しい。

でも部屋を片付けたい。

この葛藤なんですね。

簡単に捨てられるものと、そうでないものがある。

もう先に進まなきゃ……。

昔々にしがみつくばかりで、新しい何かがみつからない。

昔々のお話は、もう忘れるときなんだ。