病気の話886

夕食後の服薬が完了。

今日なんか若い奴らの帰りが早いんですかね。

何度もアニオタの出身校の奴らとすれ違った。

あの学園といえば街一番の進学校

地元民で知らない者はいない名門校。

高校に歩いて通うとかマンガの世界ですよね。

いつも学園前のファミレスを使うので、待ち合わせのメールで~学園前の~と説明がしやすくて助かっている。

そんな由緒ある学園になぜあのアニオタが!?

あいつはむかつくけど、地頭がいいんだ。

あんまり勉強をしなくてもテストで点が取れちゃうタイプ。

そしてあんまり勉強をしないくせに、けっこう有名な大学に入れちゃいました。

さすがのアニオタ君も大学では苦戦したようです。

大学を卒業するのに7年もかかりましたから。

そりゃそうだよね。

風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みで、そういう感覚。

最終的には学校にも行かず、家でエロゲをひたすらやり続けるというキチガイじみた生活。

あいつが卒業できた最大のラッキーは、卒論を書かなくてもいいということ。

本人に訊いたらやっぱり言っていましたね、卒論があったら無理だったと。

だってあいつ現代人の若者なのに、パソコンのキーボードを指一本で打っていましたからね。

はぁ?

俺だって当時からキーボードを見ずに両手で打てていたよ。

一本指打鍵?

あいつの感覚は常人には理解不能

仕事でも相変わらずのようです。

あいつは努力を知らんのか?

地頭だけで人生を生き抜いていく男。

─完─

いつも若者と違う時間帯に行動しているので、全く普段は会わないんだけど。

今日は女子高生とマンションのエレベーターが一緒になり、何を焦ったのかボタンの階数を間違えてしまい、当然の顔をしてその階で降りて、2階分階段を使いました。

おしまい。