明日は明日の風が吹く

俺って集合時間よりメチャクチャ早く到着するんですけど。

これはもう完全に遅刻したくないから早く行くんです。

心療内科は早く行っても前の人がもういなければすぐに診察してもらえるので助かっている。

俺の段取りは時間を決めることから始まる。

何時にアラームをかけて起きるか。

何時まで朝食を食べてコーヒーを飲みながらゆっくりできるか。

着替えと髭剃りに何分かかるか。

到着予定時刻の10分前には家を出る。

就労移行支援の時は30分前に到着していたし。

べつの就労支援では1時間前に到着したりしていた。

俺の中では時間ぴったりに到着することが合理的ではなかった。

遅刻しないことが一番大事だった。

絶対に遅刻しないように段取りを組む。

だってどうせ待つなら目的地で待った方がいい。

人によっては出発のギリギリまで動画を見たい人もいるだろう。

でもギリギリに出発する人は途中で何かが起きる可能性を考慮していないだろう。

俺は最低でも10分前行動。

1時間前に到着とか意味不明なんですけど、耐えられないんです家で待つことが。

就労移行支援でも遅刻していた奴がいたけど信じられないね。

就労移行支援って障害のある人が就労を目指す場所なんですけど。

擬似的な会社なんですよ。

朝も来たら社員証みたいな奴をぶらさげて機械に入力させる。帰りも。

ここで遅刻するような奴は就労しても遅刻するんだろうなぁ。

俺は一日も欠かさずに30分前に到着していましたね。

俺だけじゃなくて何人かは早く来る人がいました。

9時30分に到着、10時に開所。

30分家で動画を見るよりは、30分前に到着して待機をしておく。

それが俺にとって合理的。

10時から30分も待つんですよ。

だから1時間待つことになる。

バカ真面目だと思いますか?

これでも昔は遅刻ばかりする問題児だったんですよ。

宿題もやってこないし。

ヤンキーみたいな不良ではなかったですけど。

シンプルに素行不良。

担任が体育教師だったので、陸上部とボランティア部に強制入部させられました。

柔道部よりはマシだよね。

そんな素行不良な少年も、働きながら少しずつ考え方は変わっていきました。

昔は靴のかかとを踏んづけて歩いていたんですけど、今じゃ考えられないですね。

やっぱり仕事が大きかったなぁ。

責任のある仕事をすると人間は変わる。

仕事も合理的に段取りを組むし。

起きていたけどなんとなく遅刻しちゃいましたとかいう奴が一番嫌い。

寝坊する奴もアホだけど、起きているのに時間通りに来られないのはさらにアホ。

いろんなアホを見てくると、俺だけががんばる必要って全くないんだなって思う。

誰かの分までがんばるってバカみたいじゃん。

俺は一生がんばらないし、我慢しないし、努力しないって決めたから。

偏差値42の俺ががんばって、偏差値60になる必要はない。

神は俺を偏差値42にした。

だったらそれを素直に受け入れる。

一生バカでいろということです。

一生アホでいろということです。

早く到着することは、一切がんばっていない。

遅刻ばかりの少年が、時間に厳密な青年に成長しただけ。

できることだけをやる。

できないことはやらない。

できる仕事ならやってもいい。

できない仕事はやらない。

それで死ぬなら仕方ない。

人は変わっていくと思う。

この先、どんな風が吹くか。

先のことは解らない。

明日は明日の風が吹くだけだ。