俵万智の話。
プーさんの鼻。
作り話の水平線に見えてくる船の小窓の中の真実。
なんかよく解らないけど好き。
作り話なのに真実。
俺がマンガの中の出来事は本当のことだと言ったのに近いものを感じる。
人が何かを想像する時、それはもう本当にあるのです。
架空の物語を信じる時、それは真実のお話になる。
俺の詩もよく解らないと思う。
俺だってよく解らないで書いている時もある。
でも雷が詩を書けというから詩を書く。
1から10まですべて説明してもいい。
でもそれって退屈じゃないですか?
少し何を言っているのか解らない方がおもしろくないですか?
人生はいつも大海原をゆく船。
船員たちはせっせと働いている。
どこに辿り着くのかは解らない。
約束の島があったような気もする。
これから辿り着くのか、もう過ぎてしまったのか。
しまったと思っても遅いのだ。
何しろこの船は後戻りができない。
今日も船はゆく。
大空を飛ぶ鳥だけが本当のことを知っている。