ずっと好き

定期的にいろんな人がお見舞いに来てくれないかな。

俺も病人ですからね。

お見舞いに来てほしい。

いろいろな食べ物を買ってきてほしい。

俺は食べ物のことを何も知らない。

ずっとビッグマックのセットだけをひたすら食ってきた。

俺は何も知らない。

コンビニも行かない。

金は払うからさ、俺に世の中のことを教えてほしい。

当然、話もしたい。

一緒にネ(ry

俺のことを心配して、俺の家まで訪ねて来てくれる友人なんていない。

友人は、ほぼ全部失った。

教えてほしい。

ドライブでどこかに出かけるのもいい。

俺に新しい何かを教えてくれ。

もう、限界なんだ。

同じことのくり返し。

金ならある。

150万くらいはある。

これは当然、親が死んだ時のために取ってある訳ですが。

少しくらい娯楽に使ってもいいだろう。

俺はこの先、何も知らずに死ぬのだろうか。

それでいいのだろうか。

みんなでピザを食いたい。

それくらいの自由も許されないのか。

許してください。

もう、許してください。

限界なんです。

あなたの差し入れが、うれしい。

そんな日が来るといい。

ただ、あなたに会いたくて。

あなたに会いたくて。

ずっと待っているのです。

あなたが家のピンポンを押してくれる日を。

俺の部屋のドアを開いてくれる日を。

ずっと待っていたよ。

あなたの好きなもの一緒に食べながら。

笑いあえる日を。

夢のような話だ。

長い夢を見ている。

夢なら、いつか叶う。

そう信じている。

信じてもいいよね。

信じられなくなったら、人生は終わりだから。

ずっと、あなたが好きだった。

今でもその気持ちに変わりはないの。

ずっと好き。

ずっと、ずっと好き。