ラッキー

ちむどんどんの話。

久々にフォンターナにやって来た矢作。

離婚届は勝手に矢作が書いただけで、正式に離婚はしていなかった。

オーナーとシェフに別れを告げ、矢作はヒロインの店を訪れる。

久々に食材を切る音に涙を流す。

矢作の、そして、みんなの、新しい日々が始まろうとしていた。

つづく。

矢作はあれだけフォンターナに迷惑をかけてよく許されたな。

オーナーは私の人徳のなさのせいだとか言ってるし。

矢作は妻にも見捨てられてない。

ヒロインには期待される。

自分の人生がいかにラッキーであるか、考え、感謝しなさい。

ふつうは、こうはいきません。

お決まりの、まだ若いんだからやり直せる。

俺はもう無理だなぁ。

俺はもう若くないがじゃ。

支えてくれる妻も。

才能も夢もない。

人生も秋の始まり。

若葉にさようならを。