もう誰も俺を救えない

ごくごく善良に生きてきて、ここまで追い詰められることある?

いつだって被害者だ。

俺だけが被害者だ。

この苦しみはなんなんだ。

この痛みはなんなんだ。

こんなことある?

これが現実?

すべて夢であってくれ。

もう現実なんて知らないよ。

もう誰も俺を救えない。

もう遅い。

遅すぎる。

俺の地獄はいつ終わる。

蜘蛛の糸は、もう諦めた。

胸がドキドキ

最近ハマっている女性ユーチューバー(実は芸人だった)からハートマークもらえたのが、ここ一年でいちばんうれしかったかも。いやマジでいいことなんもなかったから。ずっと過去動画をあさっているばっかりで、コメントはしていなかったから、アップしたばかりの動画にコメント書いたんだけど、恥ずかしくてしばらく反応がみられないとかいう中学生みたいなことになってたのね。そんでドキドキしながらチャンネルを開いたら、ハートマークがあった!もらえた!もらえた!

もうね、ほんとね、なにやってんだ俺。ハートマークなんて、誰だってもらえるだろ。

あまりに動画がはっちゃけてるからおもしろくてハマってたんだけど、実は芸人だったと知ってびっくりした。あのおもしろさ、編集のセンスは普通じゃなかったから。そんでやっぱり似てんのね、若菜さんに。若菜さんよりはだいぶボリューミーだけど。

なんかねー、べつに可愛い顔でもないのにねー、でも好きなんだよなぁ。

何度も何度もみてるもんなぁ。飽きもせず同じ動画を。

もう若菜さんを忘れたいのに、忘れさせてくれない。

定期的に、似たような体型、あるいは名前が同じ人が現れる。

何年も前に、俺のハートは撃ち抜かれているんだ。

 

 

 

 

 

 

 

アブノーマル

何一ついいことなどなかった。

それ以前に、普通のことすらなかった。

異常なことしかなかったし、自分自身もまた異常の塊であった。

普通がいかに凄いことであるか。

普通以下の自分からしてみれば、なにもかも雲の上の出来事に思える。

もういない誰かとわたし

自分一人だけが、冥王星にでも住んでいるような気分だ。

ここは、ほんとうに地球なのか。

俺だけ別の星に住んでいるんじゃないのか。

もういない。

名前も顔も思い出せない。

だけど誰かがいたんだ。

そういう誰かがいたんだ。

でもいない。

もういない。

もういないんだ。

冬の花火

どうして俺にだけ生きていく理由がないのだろう。

理由も、意味も、価値も、才能もない。それどころか心身共に不健康だ。

まるで冬の花火のように、物悲しい。

意味もなく咲いて、意味もなく散っていく。

ただそれだけの人生なのにな。