古きを訪ねて、新しきを知る

現在へのヒントは、過去の経験の中にある。という多分に後付けの理由で、ここんとこは昔のモンを漁ってる。

家族兼用(主に親父)の書棚を眺めていたら、童話の絵本群が目に留まり、久々に開いてみる事に。

うん、素直に面白い。合計で10冊ほどあったので、全部読んだ。

久々に、物語の為の物語を読んだ気がする。最近の内容が無いような純文学にはウンザリだったので、なにやら新鮮だった。

作品の面白さは、子供向けも大人向けも関係ない。良いものは良いって事なんだよ結局。その逆も然り。

しかし、幸福な王子とフランダースの犬は泣けるなぁ。展開が分かっているだけに、序盤の感じが切なすぎる。

ここ何年かで、やたら涙腺が緩くなったなぁ。でもねぇ、感受性が豊かってのも、逆に生き難いと感じる今日この頃。

読書っていっても、カタイ文学だけを読むのが能じゃない。たまには、昔に読んだ絵本を開いてみるのも良いでしょう。

何かを知る経験する学ぶ手にするってことは、同時に他の何かを手放しているのかもしれないな。良いとか悪いとかではなく。

でも、来た道を引き返すことは出来ねぇんだ。

前に進むしかない。