可能性の数だけ世界は分岐していく

多元宇宙論パラレルワールド

その無限にも思える可能性の選択肢を、毎秒毎秒選び取って来た。そして今がある訳だ。

こういう経験をしたからこそ理解できる感情や機微がある。それなら当然、選ばなかったからこそ感じられなかったものもある。

良いとか悪いとか、長いスパンで見ないと、どっちが勝ち越してるのか解らない。

結局、過ぎてしまった選択肢(その時、その場所、そのタイミングで)は二度と選べないので、想像の域を出ないしな。

もう二度と話すこと無いかもと思って奴と今日話すことになったが、本当に二度と話さないという可能性もあったろう。

可能性は無意識レベルでも無数に選び取って来てる。

・・・で、私は今どうなんだろう?これでいいのかい?

リセット出来ないからこそ、一瞬一瞬の刹那さえ貴重なんだ。一切合切、すべて残らず刻まれていく記憶。

流れゆく時の川へと、私達は可能性の笹舟を流す。途中はどうあれ、最後には皆等しく海へと注がれていく。