ほっぺたが柔らかかった

とっても柔らかかった。

手を伸ばせば届いてしまう幸福は、いつか終わってしまう夢のよう。

手を伸ばしても届かない幸福は、終わることのない悪夢のよう。

私は一度死んだ人間だから、残りの人生はエピローグみたいなもんだ。

とはいえ、まだページは続くらしい。次のページをめくるのが馬鹿らしくなることもある。

でも、必ず読み続けるよ。ひとまず栞を挿んで一眠りしよう。