私という存在を築くもの

今の私を粉々に砕いても、一つ一つ嵌め合わせれば、結局はまた同じ私にしかなれないよ。

私は、私。その事実からは逃げられない。

鏡を見ると、情けない男が映っているよ。この人と、死ぬまで生きていくんだ。

どういう人間に生れついても、羨ましがる感情が消える訳じゃない。

隣の芝は青く見える。人が食べているものは美味しそう。周りは楽して、自分だけが苦労している気がする。

他人をそういう目で見れば、絶え間なく苦悩は訪れる。

私は私で、あなたにはなれないのだから。

才能も容姿も性格も、配られたカードによって決定される。

決まっていることは、確かにある。でも、それは全てが何一つ改変不可という訳ではない。

残りの半分。どう戦うかは、人による。どういった経験を積むかによっても、それらは変わってくる。

決めなさい。あなた自身で。

この目で見極め、この手で選び取る。