特に理由も無く、縁を切った奴のブログを読んでいた。
過去の日記には、自分が書いたコメントが残っており。
腐れ縁と、時の流れを感じずにはいられない。
翌日――そいつから、メールが届いた。
運命なんて、信じない。信じたくない。
でも、どうして。
何もかもが、初めから決まっているかのような出来事が起こるのか。
この先もずっと、縁を切っておくつもりだった。メールも無視し続けるつもりだった。
しかし、あまりにもタイミングがピッタリで。
不思議と自然体で、奴の「ごめん」という言葉を受け入れていた。
また、苛立つことはあるだろう。憤怒するだろうし、許せなくなるかもしれない。
でも――でも、だ。
人間関係というものは、少なからず負の感情を抱えながら築かれていくもの。
100%ハッピーな関係なんて、付き合い始めの恋人同士ぐらいなものでしょう。
どうなるか、解らないけど。
私の人生の登場人物が、また1人増えた。