私は君を、裏切ることは無い

太宰治の『きりぎりす』を読了。

太宰の小説に、とにかく出て来る単語は「生」と「死」だ。

通底しているテーマというか、太宰の生き様が如実に表れているかのような。

太宰は純粋に物書きとして素晴らしいけど、自分の人生そのものが作品に色濃く投影されているんだろうな。

だから、太宰の作品は評価が分かれる。

要するに、共感が出来るか、出来ないかって話だ。

楽しく生きて来たか、泣きながら生きて来たかって話だ。

生きようとするけど、死にたくなって、死にたくなって、でも這い蹲ってまた生きようとして・・・。

私も書くから。

信念のペンが、圧し折れるまで。

情熱のインクを、一滴残らず使い切るまで。

書く。

書き続ける。