微かに開いた唇からそっと、消え入りそうな声で歌うラブソング

本当は、今すぐ好きって言って抱きしめたい。

あの子のことが、浮かんでは消えて。

また、浮かんで。

いつまでも消えなくなって。

気が付けば心が、埋め尽くされている。

積極的に動けないのは、やっぱり自分が抱えている事情があるからで・・・。

だって私、病人だもん。

健康な人達と、同じようにはいかないよ・・・。

ハンデやコンプレックスを数えだすと、両手じゃ足りずに、足の指でも数えなきゃならない。

というか、そもそも彼氏いんのかもしれんし。

ダメだよね。

本当に、ダメ人間です。

救いようが無い。

・・・。

私のものにしたいけど、あの子を不幸にしてしまう。

もう、何をやってもダメだ。

死ぬしかない。

死ぬしかないけど、死ねない。

何の役にも立たない。

何の役にも立たないどころか、邪魔でしょうがない。

・・・。

寝る時に、いつも思うんだ。

眼を閉じて。

どうか世界が、終わりますようにって。