今朝、月さんにメアドと番号を書いた紙を渡した。
けど、何だこのザマは。
「良かったら、連絡ください」って顔も見ずに言って、休憩室に逃走。
月さんが「あ・・・」って何か言おうとしてたのに、逃げた。
帰る時も、何も言えず顔も見れず。
月さんの「お疲れ様でした」に、ぼそぼそと「お疲れ様です・・・」と呟いて
、そそくさと居なくなった。
・・・。
ヘタレがっ！！
本当はちゃんと月さんの眼を見て言って、「待ってます」も言おうと思ってたのに、顔は見れないわ二の句が継げないわで、最悪。
内気な中学生より酷い。
仕事は軍曹でも、恋愛は弱小の二等兵だね。
帰りの時、月さん笑顔だったけど。
私のアプローチが嬉しいんじゃなくて、単に無様すぎて呆れてたんだろう。
「ダメだ、こいつ」って思ったでしょ。そうでしょ。
どうでもいい女の子には、ベラベラ喋れるのに。
月さんだけは、異常に緊張する。
何でだろう。
本気で好きだから？
私まだ言葉にして「好き」って伝えてないのに。
ただ連絡先を渡しただけで、告白するぐらい精神が衰弱した。
店長が先に言っちゃったから、私が連絡先を渡したってことは、口説く気満々っていうのは、向こうも解っている訳だけど。
・・・いや、というか・・・ほんともうね・・・。
すいません、ほんと。
生きてて、すいません。
・・・。
何か・・・月さんって、思ってたほど内気じゃないかも。
私、あの子のこと何も知らないもんね・・・。
仕事以外で、話したことも無いし。
完全なる一目惚れだもん。
で、どうする？
いや、どうするも何も、向こうからメールが来なきゃ始まらない。
今日中に来るかな？
来なけりゃ、終わったと思うしかない。
