また日曜、ディナー出てくれってうるさくて。
以前は高校生で深夜できなかった連中が、今は深夜に入ってくれてるという恩もあり、もう一度ディナーに戻ることになった。日曜限定で。
喧嘩しまくって、揉めに揉めて――――もう二度と仕事することは無いと思っていた、ディナータイム。
私が入っていた当時とはメンバーもだいぶ違うし、うざい奴らは結構いなくなった。
割と最近は、学生たちとも仲良くやっている。ただ1人を除いて、だが。
高校生で経験が浅い割には、最初から仕事が出来る奴だった。今やディナーのリーダーだ。
文字通りの、犬猿の仲。
お互い、プライドが高くて、意地っ張りで、納得がいかない事に対しては一切妥協しない。
一度入った亀裂は、いつの間にか修復不能なまでに大きくなってしまった。
同じだけ傷つけて、傷つけられた。そう思う。
本当は年齢差から考えて、私が折れなきゃならなかったんだろう。いかに自分に正当性があり、向こうに非があったとしてもだ――――
私には、私の。向こうには、向こうの。互いの正義がある。それは、押しつけられるもんじゃない。
私は私で、やっぱり未熟だった。
今だって、まだまだだと思っている。
自分が未熟だと思えるなら、その分だけ伸びしろがあるのではないか――――
今の職場で働くのも、そろそろラストスパートだ。
後悔の無いように、自分を信じて。
やれるだけ、やってみる。
結果がどうあれ、だ。