綺麗なものを見ると、死にたくなる

電車で、向こう側に座ってた女子高生。

月さんに似てたなぁ。

2個下の妹が居るって言ってたけど、まさにその妹さんじゃないか?

容姿も、背格好も、雰囲気も、何もかもが似通っていた。

あんなに品のある女子高生を、久々に見た。

便箋みたいのに書き物をしてたけど、絵になる光景だったな。映画のワンシーンのように。

綺麗なものを見ると、死にたくなる――――

綺麗なものに触れるには、心が薄汚れ過ぎた。

美しい存在には、畏怖の念すら覚える。

純粋を汚してしまうような気がして、いつも君の眼を見つめられない。