普通に私が就職していたら、あの子とめぐり逢う事は無かった。
歯車がずれた事によって、違う歯車と噛み合う事もある・・・とは思う。
歴史に、もしもは無い。
人生に、もしもは無い。
微細な選択から、生き様を左右する選択まで、無限にさえ等しい選択肢を選び取りながら、人生は進行していく。
違う何かを選んだ場合、それが原因で死ぬ事だってある。
選択肢の絶対的な正しさを、完全に証明する事は不可能。
人生に、二度は無い。
刹那と刹那の間隙にさえ、何かを選び取りながら、進まざるを得ない。
行く末を知る術は無いが、先へ先へと向かい続けろ。
人が死を迎える時、未完成な物語は完結する。