幸せはいつも、すぐ傍にあるのに。
どうして気付かずに、遠くへばかり行こうとするんだろう。
深奥に仕舞われた心では、きっと解っている。
しかし心は窮屈な箱の中に押し込まれて、息も出来ない。
本人さえも自覚不能な場所で、蹲っている。
体と心は、一つの筈なのに。
いつの間にか分離して、他人のようだ。
自分自身でさえも、解り合えない孤独を抱えている。
これでは違う誰かと解り合おうなんて、甚だ無理がある。
言葉を介さずとも、触れ合うだけで全てが通じ合えるなんて。
本当にそんな相手が、この地球上に存在するのか?