嘘を吐きたくないが故に、嘘を吐いている

「私は嘘しか吐かない」って、じゃあその言葉は嘘なのか?

そういう、本当にどうでもいい事で、脳内が埋め尽くされているような気がする。

実際は――私も、君も、世界も、宇宙も、別にどうでもいい事なんだけどね。

意味が在るとか、思い上がるな。

でも、意味が無いと嘆くな。

逆に考えれば――全てがどうでもいいから、どう生きてもいい。

歴史?慣習?常識?知るか、そんなもん。

真面目ぶった顔して、この私に指図すんな。

何が正しいかは、全て私自身が判断する。

まぁ、こういう人間だから争いが絶えないんですな。

戦って、戦って、死ぬまで戦う気だし。

戦国時代の真っただ中に産まれてりゃ、もっとシンプルで解り易く生きられたかな。

葉隠れの云う、“死ぬことと見つけたり”というのは。

義の為に生きて義の為に死ぬことであると、私は解釈している。

忠義を尽くすに値する主君であれば、言う事は何も無いが。

いつの世も、そんな人間は一握り。