感情の環状線を潜り抜け、感傷に浸る間もなく世界を観照せし

解った。

今日で、完全に感情が振り切れた。

本能でさえも、嘘を吐く。

それでも、“本当のこと”は、絶対に心の何処かに潜んでいる。

捕まえても、捕まえても、掴む傍からスルリと逃げていくけど。

もう、手にする必要は無い。

自由に、何処へでも逃げて行け。

独りだけで考えたって、自分の事は解りゃしない。

他者を通してしか、自分自身を知る事は無い。

誰かの心に反射した己を、余す事無く観察しろ。

ほんの僅かな自分という存在の手掛かりを、見詰め続けろ。

鏡を叩き割ったって、現実は変わらない。

在るがままを、直視する強さを。

在るがままを、受け入れる強さを。