破壊

私は深層心理で、壊れてしまう事を望んでいる。

そうとしか考えられない。

表面上では、意識はしていない。

守りたい、守り抜きたいと思っている。

けれど心の奥底では、積極的に破壊して、粉々に成ってしまう事を願っている。

上手くいかない何もかもが引き起こす弊害を、むしろ祈り

手の付けられない程、どうしようも無くなればいいんだと。

そういう事だろ?

よく解ったよ。

全ての関係性が消え失せれば、もう悩む事もなかろうや。

いくつもの、今ならまだ修繕可能な分岐点を、憤然と通り過ぎて。

次が最後の機会。

今後の生き方さえも左右する、大きな分水嶺と成り得る。

いくらでも他人のせいにして、責任転嫁して、逃げ続ける事は出来るが。

宇宙の果てまで逃げようとも、私は私から逃げられず。

私は、私が持つ全ての経験と感情を背負い続ける。

怒りたければ怒れ、何も変わらないけど。

泣きたければ泣け、何も変わらないけど。

多分に不可抗力だと思っても、大きな力に押し流されても。

全ての事柄に対する最終的な責任は、自己に在る。

私が見て、私が聞いて、私が感じて、私が行って来たあらゆる物事。

行き着く先は、いつでも今この時。

選べ。

他人に、選択を委ねるな。

選ぶんだ。

何もかも、二度とはめぐって来ない。

生きていくとは、そういう事なんだ。

どうせ引き返せない、道の上。

やれるだけ、やってやるのさ。

最後の可能性が、目の前で消え失せるまで。