いつか消え去る、戯言の一端

日々が、インスト曲のように成った。

言葉を持たない、音だけの世界。

私はずっと、言葉を信じていた。

言葉だけをずっと、信じていた。

しかし言葉は、想いを明確に形作るが故に、簡単に裏切る。

裏切ってなくても、裏切ったと思い込んだり。

疑心暗鬼に陥り易い。

真実は、可視化できない。

だから言葉を、便宜的に当て嵌めておく。

それが間違いの元なんだと。

不安を生み出す、最たる要因なんだと。

言葉で説明できないものを、無理にするから狂っていく。

私は毎日書きながら、絶望し続けている。

言葉が内包している潜在的な不自由さに、気が付いてしまった。

といっても私は、他の表現方法を持って居ない。

文章を書くというのは、誰にでも出来る、一番簡単な手段だからな。

何の才能も無い人間にとっては、最後の砦。

このブログを、消しはしない。

消さないが、非公開に成ったら。

私にとって他人が、ただの1人も不要に成ったという事。

綺麗事は、もう結構。

美しいものは、儚く脆い。

波打つ邪悪だけが、いつまでも生き残る。