はい、巻き戻し

昔、ある人の伝記を読んだ時。

巻末の解説に、「一度読んだ後に、この物語を終わりから読んでみよう」みたいな事が書いてあったのを、さっき思い出した。

現在進行形の今は、何がなんやら解らんけども。

未来から考えると、辻褄が合っていく。

昨日のあれも、今日のそれも、後々に繋がる重要な伏線かも知れんのです。

今を生きる私達に、それを知る術は無いけどね。

・・・。

不確定で不透明な世界に、私は完璧を求め過ぎたなぁ。

映画嫌いな私が、珍しく映画を見た。

何も変わらない、何も救われない。

私も、映画の中も。

けれどその切り取られた架空世界の一幕は、心にどこか響くものが在った。

現実は現実として、今在るこれ等を、さぁどう捌く。

文句を言っても、愚痴を吐いても、結局はこの世界を私は楽しんでいる・・・という事にして置きたい、って感じかね。

純文学が好きなのは、悩むのが好きだからでしょ。

悩んでいる自分に酔っていられるというのもまた、贅沢なお遊びだ。

安易な解決策に飛びつけば、少しは救われるってもんだが。

・・・。

すべてを難しく考えれば考える程、最終的にはシンプルな考えに行き着く。

私は笑っていたいです、今日も明日も明後日も、死ぬまでずっと。